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トヨタが認めた「制音技術」自動車の静穏化と新たな騒音問題に挑む株式会社セキソー|人と車のテクノロジー展 2024 NAGOYA

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トヨタが認めた「制音技術」自動車の静穏化と新たな騒音問題に挑む株式会社セキソー|人と車のテクノロジー展 2024 NAGOYA
アンダーカバーなどを主軸にクルマの音づくりをトータルで考える

近年の自動車は、静穏化が進んでいる。車内はもとより、車外に放出される騒音も大幅に減った。だが、車が完全に無音になることはなく、何かしらの音は発生し続ける。静穏化が進んだからこそ気になる「新たな騒音問題」に対し、リサイクル材料と不織布で「制音」という解決策を編み出した株式会社セキソーの担当者に話を聞いた。

TEXT:久保田 幹也(Mikiya Kubota)
PHOTO:村上 弥生(Yayoi Murakami)
主催:公益社団法人自動車技術会

トヨタが認めたセキソーの“制音”技術

株式会社セキソーは、1954年に長野県で誕生した紙製品を製造・加工する企業である。今回は愛知県西尾市にある支社が出展しており、不織布を使ったさまざまな商品を目にすることができた。なかでも、音響性能の向上だけでなく環境負荷低減の両立を目指しており、特にリサイクル素材を用いた製品開発に力を入れている。

カーボンニュートラル社会実現に向けた取り組みの一環

「我々は音関連部品と呼んでいますが、紙と樹脂繊維を組み合わせた製品を開発し、で、車の騒音問題をどう解決するのかを考えています。」そう語るのは、株式会社セキソーの営業部 牧野 光利氏だ。

実際、紙製品を車の部品として採用するのは難しい。しかし、近年のプラスチック問題から、環境に配慮した製品を製造する必要があるのも事実だ。セキソーは、祖業である紙の加工技術と樹脂繊維を用いた、カーボンニュートラル社会の実現に役立つ製品を製造している。


また、音のシステムメーカーとして「車の騒音を心地よい音へ変える独自の制音技術=SSMS(Sekiso Sound Management System)」を提唱。
そもそも“制音”とは音響工学に基づく解析・設計、材料開発、信頼性評価などセキソーの独自技術を含める「音をマネジメントする技術」だという。
現に同社の音関連部品は主にトヨタ自動車に提案され、いくつかの商品が採用されている。特にトヨタ自動車の厳しい基準をクリアした製品だけに高い評価を受けているという。

SAP空調ダクトの開発経緯

著者
久保田幹也

合同会社字遊堂 代表社員。3級自動車ガソリン・エンジン整備士免許取得。整備士退職後にWebライターとして活動を開始し、現在はWeb・紙を問わずライティング全般を請け負う。「黙れ。座れ。書け。」の信念で、自走・自活できるクリエイター育成にも取り組んでいる。実は自動車よりバイクのほうが運転歴が長い。

人とくるまのテクノロジー展 2024 NAGOYA

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