ホンダは2011年、F1エンジンの開発を行なっていた若手エンジニアを中心に、「高効率レースエンジン」を研究する目的で直噴ターボの開発を始めた。WTCCに参戦することが決まったのは、2012年2月。レース経験の豊富なホンダにとってさえ、未知の技術領域が待ち構えていた。 TEXT:世良耕太(SERA Kota)PHOTO:山上博也/Honda
1967年東京生まれ。早稲田大学卒業後、出版社に勤務。編集者・ライターとして自動車、技術、F1をはじめとするモータースポーツの取材に携わる。10年間勤務したあと独立。モータースポーツや自動車のテクノロジーの取材で欧州その他世界を駆け回る。 部品サプライヤー・自動車メーカーのエンジニアへの数多くの取材を通して得たテクノロジーへの理解度の高さがセリングポイント。雑誌、web媒体への寄稿だけでなく、「トヨタ ル・マン24時間レース制覇までの4551日」(著)「自動車エンジンの技術」(共著)「エイドリアン・ニューウェイHOW TO BUILD A CAR」(監修)などもある。 興味の対象は、クルマだけでなく、F1、建築、ウィスキーなど多岐にわたる。日本カー・オブ・ザ・イヤー2020-2021選考委員。