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エンジンテクノロジー超基礎講座127|ガソリンもディーゼルも、主戦場は3気筒ターボ・エンジン

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エンジンテクノロジー超基礎講座127|ガソリンもディーゼルも、主戦場は3気筒ターボ・エンジン

VWの1.4ℓ直4DIターボが先鞭をつけたダウンサイジング過給。2015年1月現在の流れは、3気筒ターボにある。1.5ℓ前後の直列3気筒を過給。Dセグまで3気筒でカバーするのが2020年までの主流になる。
*本記事は2015年1月に執筆したものです

欧州の過給ダウンサイジングの流れは、完全に本流となった。気筒を減らすレスシリンダーのトレンドも顕著で、いまやA/B/Cセグメント、さらにはDセグメントまでを3気筒ターボエンジンがカバーするようになりつつある。

欧州の自動車メーカーは、ダウンサイジング/ターボ過給/レスシリンダー/モジュラー設計というキーワードに則った新エンジンシリーズを開発、現在新しいモジュラープラットフォームとともに全面展開を図っている最中だ。ガソリンとディーゼルでシリンダーブロックを共用するというのも一般化してきた。

BMWは、単筒容積500ccの3/4/6気筒の直列ターボエンジンを、ガソリン・ディーゼルでシリンダーブロックを共用しながら開発。1/2シリーズだけでなく3シリーズも将来的には1.5ℓ直3ターボエンジンを積む計画だ(注:2015年5月に318iとして製品化)。

ボルボはすべてのモデルを2.0ℓ4気筒過給エンジン(ガソリンもディーゼルも)のDrive-Eエンジンに切り替えるのかと思ったら、さらに小排気量レスシリンダーの1.5ℓ直3ディーゼルを開発しているという。詳細は明らかになっていないが、180hpの最高出力と新規制ユーロ7にも対応するという。

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