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東海理化:人の動きを感知すると何ができる?【ジャパンモビリティショー2023】

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東海理化:人の動きを感知すると何ができる?【ジャパンモビリティショー2023】

「スイッチやレバーが得意な会社」というイメージの東海理化。しかしジャパンモビリティショーの同社ブースには巨大なスクリーンが備え付けられていた。果たして何をデモンストレーションしているのか。
[西3・4ホール 小間番号W3202]

スクリーンにはどうやら自分が映っているらしい。点描画が人の形をしている。さらによく見ると体の各部には白いドットが点在していて、これはどうやら体の節に当たるようだ。カメラが人体を認識すると瞬時にこの「節」を把握、その人がどのような姿勢にあるのかを捉えている。

目的は、バスの乗員の正確な状態把握。自動運転のレベル4/5となると運転者や管理者は乗車しないことが予想されるため、遠隔操作者は停留所などから車両を発進させるときに、利用者がつり革につかまっているか、座席についているかなどを正確に判断したい。この画像認識技術によって乗車の有無や位置はもちろんのこと、姿勢まで把握することで、より安全な運行を図る。

さらに、手指の把握まで応用した例も展示していた。手のひらをかざすと関節の位置をカメラが把握、細かい指の動きや五指の位置関係などを高精度に認知している。デモンストレーションではチョキやOKの仕草をシステムが判断すると、それに呼応してパネルのキューブグループを自在に遠隔操作できた。触らずとも動かせる、という技術は車室内外でもいろいろ展開できそうだ。

ジャパンモビリティショー2023:テクノロジーレポート

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