小糸製作所、高精度ADBや移動体検知システム「イルミエル」などを展示|人とくるまのテクノロジー展2024
小糸製作所は、5月22日から24日にパシフィコ横浜で開催される自動車技術展「人とくるまのテクノロジー展2024」での展示内容を公開した。
展示概要
高精細ADB(※)やLiDAR(ライダー)ラインナップのデモンストレーション等、交通事故の低減や、渋滞の解消など交通社会の課題解決に向けた技術開発を紹介する。
1.ライティング
高精細ADB
ヘッドランプの照射範囲を1万6,000個に細分割して点消灯・出力光度を制御し、より緻密に光をコントロールするライティング技術。最小遮光で照射範囲を最大化して歩行者・障害物の早期発見をサポートし、夜間の交通事故ゼロを目指す。光の強弱により最適な配光を提供し、歩行者への配慮と車載カメラの認識性能向上を支援する。
同社では2012年に国内初のADBを実用化し、2019年には世界初のブレードスキャンADBを開発した。
2.センシング
LiDAR(ライダー)
対象物までの距離測定や物体の形状・位置を検出できる高精度センサー。クルマをはじめ、産機・建機・農機車両など幅広いニーズに対応する。
車両周囲360度の対象物を検知する短距離用「Nova」、高速走行時など遠方の対象物を検知する長距離用「Vista-X120」、車載以外にも活用でき、屋内外の人流・混雑状況を把握する中距離用「Vista-X90」を紹介する。
センサー搭載ランプ事例
車両のコーナーに位置するヘッドランプとフォグランプの内部にライダーを組み込むことで、広範囲検知と高カースタイリングを両立。バンパー内にポップアップ式クリーナーを搭載してライダーの汚れを除去し、走行環境下での検知性能を維持する。
移動体検知システム「ILLUMIERE(イルミエル)」
周囲の人や車を判別・分類し、移動体の位置を高精度に検知するシステム。カメラとは異なり、プライバシーに配慮しながら、検知した情報の蓄積・分析により動きを予測する。
検知範囲は約70メートル、4,000平方メートル(50メートル×80メートル)の検知に必要な台数は3台、対象物の検知制度(誤差範囲)は±0.05メートルで、プライバシー配慮と夜間検知が可能。交通事故防止や商業施設等での人流・混雑状況の把握、駐車場の空き状況の把握などの活用を提案する。
※ Adaptive Driving Beam:ハイビーム可変ヘッドランプ
【人とくるまのテクノロジー展 2024 YOKOHAMA】
期間:2024年5月22日(水)~ 5月24日(金)
開催時間:22日(水)・23日(木) 10時〜18時/24日(金) 9時〜16時
会場:パシフィコ横浜 展示ホール・ノース
入場料:無料(事前来場登録制)
出展場所:ブースNo.435
【人とくるまのテクノロジー展 2024 ONLINE STAGE 1】
期間:2024年5月15日(水)10時〜6月5日(水)17時
料金:無料(参加登録制)