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【海外技術情報】BMWモトラッド:ヘッドアップディスプレイ技術を備えたバイクライダー用スマートグラスを発売

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【海外技術情報】BMWモトラッド:ヘッドアップディスプレイ技術を備えたバイクライダー用スマートグラスを発売

BMWモトラッドは、視線をディスプレイに落とすことなく必要な情報を得ることができる『BMW Motorrad ConnectedRide スマートグラス』を発売する。公開されたプレスリリースを翻訳・要約してお届けしよう。
TEXT:川島礼二郎(Reijiro KAWASHIMA)

BMWモトラッドはライダーの利便性を高める『BMW Motorrad Connected』というスマートフォン用アプリを提供している。ルート検索やナビゲーション機能のほか、走行記録やサービス入庫といった車両情報を記録管理できる。マップなどの特定のコンテンツはBluetoothやWi-Fiを介して接続することで、車両のTFTディスプレイに表示することができる。

この『BMW Motorrad Connected』コンテンツを、自動車分野ではすでによく知られているヘッドアップディスプレイ技術により、リアルタイムでライダーの視野に直接投影するスマートグラスが「BMW Motorrad ConnectedRide スマートグラス」。BMWモトラッドがベルリンで2023年7月7日に開催されたイベント『BMW Motorrad Days』で発表した。

『BMW Motorrad ConnectedRide スマートグラス』はアプリの情報をグラスに表示する

『BMW Motorrad ConnectedRide スマートグラス』はBluetoothを介してスマートフォンのアプリに簡単に接続できる。ハンドルバーにあるマルチコントローラーを介して、走行中にも操作できる。

外観はご覧のように一般的なサングラスであるが、アプリからの情報がリアルタイムで転送され、ライダーの視野、正確には右ガラスの左上に表示される。車両の速度、道路の制限速度、ギア(何速に入っているか)、といった情報のほか、ナビゲーションの表示(縮小された矢印表示、また道路の名称、交差点、正確な方向を含む詳細なナビゲーション)が表示される。

異なるノーズパッドを備えた2サイズ(M・L)が用意される。Mは瞳孔距離53~67mm、Lは59~73mm。動作温度範囲は-10~50℃。リチウムイオン電池により最大10時間の動作が可能であり、USB充電ケーブルが付属する。希望小売価格は690ユーロだから、2023年7月中旬現在の為替レートで換算すると約10万円。日本での発売は未定である。

TFTディスプレイが標準装備されているBMWモトラッドにおいて、このスマートグラスに需要があるのだろうか? あるいは将来的に機能を拡張させて、新しい何かを生み出すのだろうか? 今後もウォッチして行きたい。

著者
川島礼二郎
テクニカルライター

1973年神奈川県生まれ。大学卒業後、青年海外協力隊員としてケニアに赴任。帰国後、二輪車専門誌、機械系専門書の編集者等を経て独立。フリーランスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに執筆している。

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